― 痛みの先にある「本来の動きを取り戻す」ために ―
五十肩は、40〜60代に多く見られる肩関節の炎症や可動域制限を伴う症状です。日常生活の中で「髪を結ぶ」「服を脱ぐ」「背中に手を回す」といった動作がつらくなり、放置すると長期間にわたって肩の動きが硬くなってしまうことも少なくありません。
病院での治療や電気・温熱療法などで炎症が落ち着いたあと、多くの方が課題として感じるのが「リハビリ期の動かし方」です。ここで役立つのが、マシンピラティスです。
■ なぜマシンピラティスがリハビリに向いているのか
五十肩のリハビリにおいて大切なのは、「痛みを避けながら正しく動かすこと」。この点で、マシンピラティスの特長である「スプリング(バネ)」を使ったサポートが非常に有効です。
マシンは重力や自重の負荷を軽減し、必要な方向にサポートしてくれるため、
- 痛みを避けながら可動域を広げやすい
- 動かしにくい筋肉を“感じながら”使える
- 左右差や代償動作を修正しやすい
といったメリットがあります。
つまり、「動かせないから固まる」悪循環を断ち切りながら、痛みのない範囲で本来の動きを再教育できるのです。
■ 肩だけを動かすのではなく、“全身で肩を動かす”という考え方
五十肩の原因を見ていくと、肩関節そのものだけでなく、
- 胸椎(背中の動き)
- 肩甲骨の位置や動き
- 肋骨や呼吸のパターン
- 骨盤・体幹の安定性
など、全身の連動が深く関係しています。
マシンピラティスでは、これらを統合的に整えていくことが可能です。例えば、肩を上げる動作を行うときも、背骨のしなやかさや肋骨の動きを引き出しながら、体幹の安定を保つように動作を構築します。
こうした**「全身で動きを作るリハビリ」**こそ、五十肩の改善を長期的に安定させるカギとなります。
■ 姿勢と呼吸の改善で“回復しやすい身体”に
五十肩の方は、痛みをかばううちに猫背や巻き肩になりやすく、呼吸が浅くなりがちです。
呼吸の浅さは胸郭の硬さや自律神経の乱れを招き、肩周囲の緊張をさらに強めてしまうことも。
マシンピラティスでは、呼吸と姿勢を同時に整えることを重視します。
胸や肋骨を広げながら深く呼吸する動作を繰り返すことで、血流が改善し、筋肉や関節の回復を促進。結果として、肩の動きもスムーズになっていきます。
■ “できる動き”を増やしていくから、自信が戻る
五十肩のリハビリでは、「怖くて動かせない」「痛みが出るかも」という不安がつきものです。
マシンピラティスでは、段階的に安全な範囲で動きを増やし、「これなら動かせる」感覚を積み重ねることができます。
身体の感覚を取り戻すことで、再び日常動作への不安が減り、自然と姿勢も変化していきます。
単なるストレッチや筋トレでは得られない、“動きの質の改善”こそが、ピラティスの大きな魅力です。
■ リハビリ期のピラティスは「マンツーマン」が最適
五十肩は症状の段階(炎症期・拘縮期・回復期)によって、動かし方のアプローチが異なります。
そのため、マシンピラティスを行う際は、マンツーマンの指導が重要です。
姿勢や関節の動きを一つひとつ確認しながら、
「今はどこまで動かして良いのか」
「どの筋肉を使うと痛みが出やすいのか」
を専門的に見極めることで、回復を安全かつ確実に進められます。
■ まとめ:肩の動きを取り戻し、快適な日常へ
五十肩のリハビリには「動かす勇気」と「正しい動かし方」が欠かせません。
マシンピラティスは、痛みのない範囲で全身を連動させながら肩の動きを再教育できる、安全で効果的な方法です。
・肩の可動域を取り戻したい
・長引く痛みを根本から改善したい
・姿勢や呼吸も整えたい
そんな方こそ、一度マシンピラティスで身体の変化を体感してみてください。
リハビリを「我慢する時間」ではなく、「動ける喜びを取り戻す時間」に変えていきましょう。
ご予約は下記から
https://sattou.jp/reserve/nagi/

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